ロジクエスト株式会社 講演 メディア掲載

概要

物流人財育成・物流コンサルティングを行うロジクエスト(株)(東京都港区)の清水一成社長は10月10日、大阪で「運送・物流会社の経営者・役員のための物流人材育成セミナー」を開催した。清水氏はコンサルタントとして11年間に600社6,000人を研修・コンサル指導してきた。

 清水氏は、深刻化する運送業の人手不足について、2025年時点で49万人不足し、特に男性は2010年の499万人から一貫して減り続け、2035年には444万人まで落ち込むと指摘。

 その上で、「ということは女性を活用せざるを得ない。では、今の物流現場で女性が働きやすい状況になっているかというと、なっていない。いまだに男中心の考え方。『女性の働きやすい現場を作りましょう』と言って管理者は男性。これでは女性の気持ちがわからない」と苦言を呈した。

 続けて、「そう考えると、女性の管理者を立ててその人の意見を尊重して考えていかないと、現場は回らない。女性は出産、子育てがあったり、男性よりもストレスが多い。家に帰って食事を作るのもストレス。そういうこともきちんとつかんでおかないと、人の定着は難しい」と強調。

 また、「正社員だからといって特別に給料が良いからと人が来る業界ではない。であれば、働き方そのものを含めて改革をしないといけない。働き方の時間を選択できる、家庭の事情によって勤務時間を変えられるといった柔軟な職場づくりが求められる」とした。

『物流新時代』トラック情報社

2018年11月5日