ロジクエスト株式会社 講演 メディア掲載

物流新時代(インタビュー)2022年3月21日(月)「倉庫が見つからない EC事業者が事業をけん引  運送費削減のため在庫分散の動きも」

物流コンサルのロジクエスト㈱(東京都台東区)清水一成社長は次
のように話す。「現在、新たに作られている広くて大きな倉庫は、

アマゾンや楽天のような資金のある企業が借りてしまうため、

中小運送会社が利用できるスペースは、ほとんど無い。従来か
らある古い倉庫は狭く、入出庫の作業効率も悪いが、中小運送会社は、
そうした倉庫を借りざるを得ない。

また、古い倉庫であっても、メーカーに近い場所にある好立地の
倉庫は長期契約で借り上げられていることが多く、利用できるスペ
ースが限られる。そのため賃料も高くなってしまう」

近年は冷凍食品の需要が伸びているが、それを取り扱う冷凍倉
庫のスペースが不足していることも問題になっている。

それについて清水社長は次のように説明する。
「大都市周辺には高度成長期に作られた庫齢30~40 年の古い
冷蔵倉庫が多く存在する。

そうした倉庫を大規模に更新するには数
十億円規模の資金が必要になる。倉庫の中には更新をあきらめて廃
業するところ、大手の冷蔵倉庫会社に吸収されるところもある。そ
のため中小運送会社が利用できるスペースも限られてしまう」