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三菱ふそうトラック・バス㈱ FUSO magazin No88 2024 Jan/Feb 『特別企画 2024年問題にも対応!物流現場をズバッと攻略』掲載

『2024年問題にも対応!物流現場トラブルをズバッと攻略』

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●現在の物流の現場では、2024年問題をはじめとしたさまざまな
問題が発生しています。しかしそういったトラブルの改善方法は
意外とわからないのではないしょうか。
今回は“物流現場改善のプロ”の目線で、
頻出トラブルの対処法をご紹介します。

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Q1『商品事故が多発してしまう・・・』

A: どうして事故が起きたのか、ドライバー同士で情報や
状況を共有するようにしましょう!

物流現場で最も多いトラブルといえば「荷物の破損」といった
商品事故ではないでしょうか。事故の原因はさまざまあるはずですが、

事後の情報共有ができていない企業がまだまだ多いようです。
ドライバーや得意先と原因や対策を共有することこそ、
商品事故の再発防、原因や対策を共有することこそ、
商品事故の再発防止につながります。

また、事故が起きる前に、対策を検討する場を定期的に設けることも
大切です。例えば「この商品は持つ場所に気をつけないと破損しやすい 」
といった情報をメッセージアプリなどで共有し、荷役作業に、
ついて共通意識を持つことで事故の発生率が下がります。

さらに、得られた情報をリスト化、マニュアルやチェックシートを用いて
ドライバーに注意喚起することが大事です。
その後、得意先とも事故原因や対策の情報共有をにしましょう。

今後の事故の再発と事故対応の時間を減らすための投資と思って、
積極的に情報共有に時間を割いてみましょう。

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Q2『労働時間を短縮しないといけないけどどうしたらいいの?』

●まさに間近に迫っている2024年問題。働き方改革法案により、4月1日から

ドライバーの労働時間に上限が課されますが、ではどうやって労働時間を短縮

するのでしょうか。3つの視点から解説します。

A1:『物流に関する体系的な知識を、検定などで身に着けてもらいましょう』

物流業界で働いている人でも、意外と物流の最近の知識は知らない人が多いもの。
長年物流業界に携わっている人ほど。自分の経験値をもとに仕事ができてしまうので
「実は非効率的な仕事をしてしまっている」というケースが多いです。
そこでおすすめなのが、ビジネス・キャリア検定試験などの専門的な知識を
評価する検定試験。検定を受けることで自身の業務内容に加え、
物流業界の体系的な知識がつきます。得た知識を社員同士で共有し話し合しあうことで、
普段の業務のムダを見つけることができるはず。学んだ知識を活用して、
現場改善に取り組めば生産性向上にもつながってくるでしょう。

A2『紙の作業、本当に必要?身近なところからDX化を!』

データやデジタル技術を駆使するDX化は近年のトレンドですが、
物流業界はDX化が遅れているのが現状です。例えば、いまだに
入庫の際に手書きで在庫管理表を記載している企業も少なくありません。
手書きだといわゆるヒューマンエラーによるミスも発生しやすいもの。
タブレットやバーコードによる管理は導入が容易で、
コストもそこまでかかりません。
最初こそ手間がかかったり慣れが必要だったりしますが、
長い目で見ればDX化は作業時間削減につながります。

A3『手積み・手降ろしからパレット輸送へ荷役作業の大幅短縮を図りましょう』

P11のQ1で紹介しましたが、物流業界のトラブルは荷役周りで多発します。
現状手積みで行っているところはまだ多く、効率がいいとはいいとはいえません。
その救世主となるのが”パレット“です。パレットを用いると
荷物を落として破損させるリスクが減ったり積み下ろしの時間が削減や待ち時間の
削減ができたりと、作業負担の軽減につながります。
以前は、パレットの紛失問題や、スペースを圧迫する問題などが取り沙汰されていましたが

近年は、在庫管理が容易なパレットのレンタルシステムや省スペース化されたパレットの
開発など、技術革新が進んでいます。
ますます物流にとって欠かせない存在となっていきそうです。

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Q3『作業の安全性をもっと向上させるにはどうしたらいいの?』

A 『労働災害は身近に潜んでいます!労災を減らす現場作りに取り組みましょう!』

近年ドライバーの労働災害は増加傾向にあり、特に「墜落・転落」は荷役時に
多発しやすい身近な事故です。

例えば、多くのトラックに架装されている「テールゲートリフター」(荷物の
積み降ろし用の昇降装置)の使用時。便利な装置も適正な使い方を学ばなければ、
重大な労災事故につながります。

これを受け、労働安全衛生規則の改正により、2024年2月から
テールゲートリフターの操作の業務に係る特別教育が義務化されます。

上記は一例で、フォークリフト使用時の接触事故など、現場には労災の原因が
潜んでいます。そこで、現場と管理者同士の話し合いや、標識の掲示をして事故防止
を徹底しましょう。安全な物流現場を形成することで、事故や労災による損失も減少し、
結果として長期的な人財確保や健康管理に関するコスト削減にもつながります。

Q4『企業全体でもっとステップアップをするにはどうしたらいいの?』

A 『Gマークなどの認証制度を侮るべからず!荷主や就活生もチェックしています!』

「Gマーク 」や「働きやすい職場認証」といった認証制度を聞いたことが
ある人は多いでしょう。

すぐ結果につながらないことから認証取得を敬遠してしまう
企業の話をよく聞きますが、認証制度は企業の印象を決める大きな要素の一つで、
取得しない手はありません。

大手の荷主や就活生がこのような認証制度を判断基準に、
取引先や就職先を選んでいるという話も聞いたことがあります。

認証は取るのに時間がかかりますが、会社一丸となって認証獲得に
取り組む価値は大いにあります。ぜひステップアップのために取り組んでみてください。

★最後に『品質=人質(じんしつ)の意識を!』★

いまやサービス業界ともいえる運送・物流業界にとって、一番大事なのは人の質(人質)です。

運送・物流業界のさらなる発展のために、経営者は知識や情報をアップデートし、人財を

積極的に育成していきましょう。社員こそが最大の経営資源です!