株式会社須賀川東部運送・吉田雅弘社長 |
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"品質" は "人質(じんしつ)"
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ロジクエストアカデミー会員の株式会社須賀川東部運送は、福島県須賀川市に本社を置く3PL企業です。
前社長 吉田孝二氏(現・顧問)が「お金が無くとも熱意があればできるのは社員教育」という状況だったため「社員教育」に力を入れ始めました。特に「あいさつ」を徹底させ、それまでのトラックマンのイメージから「サービスマン」へと変わることを目指し、日夜社長自ら指導を行っていた効果もあり、地域内でも「須賀川東部運送はちょっと違うぞ!?」と思わせることに成功。その意志は現社長の吉田雅弘氏に受け継がれています。 |
従業員を「魅力的な社会人に育てる」
吉田雅弘社長に代替わりした現在、前社長の良い習慣と令和の時代に合った社員教育を模索しながら社員教育を行なっています。吉田雅弘社長は、ドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏の「品質は人質(じんしつ)」という言葉に感銘を受け、従業員を「魅力的な社会人に育てる」という目標を掲げ、現在、人財育成を継続的に行なえるような「社風づくり」(よい土壌づくり)に注力されています。
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高卒者採用は、会社の "未来" を見据えた行動
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当社代表清水(左)と吉田雅弘社長(右)
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吉田雅弘社長と当社代表清水は、同い年。同年代ということもあり、「言いやすい・聞きやすい・相談しやすい」という雰囲気と、清水の「現場目線での教育」に共感していただき関係が続いています。
昨今の人員不足、そして、これからの会社の未来を考えている吉田雅弘社長。以前に当社代表清水から運送・物流企業で成長している会社の特徴として「高卒者採用」のことは聞いていました。2015年に須賀川東部運送は「高校生の新卒採用」に動き始めます。 |
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まず、行動。動いたことで知ってもらうことができる
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人事担当の我妻係長(奥) |
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最初は、他社事例を参考にしたり、高校回りをしながら手探り状態で動いていました。高卒者採用の第1期は、高校生インターンシップの受入れがきっかけでした。インターンシップに参加した高校生が「須賀川東部運送で働いてみたい」と思い、2018年に入社。
高校生の新卒者を受け入れるにあたり、入社前に吉田雅弘社長自ら高校生の自宅に訪問。ご家族の方に中小企業のメリットでもある「社員個々に目を向ける姿勢」を説明し、安心して働ける環境があることを伝えています。
現在も、高校生のインターンシップの受入れは積極的に行なっています。担当の我妻係長を中心に、来てもらった高校生にどんな会社なのかを知ってもらえるきっかけと捉え準備しています。
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外部セミナーで色々なモノを吸収してきて欲しい
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須賀川東部運送では、幹部向け社員研修や、経営計画発表大会での講演、物流の基礎や管理職向けのソフトスキル研修を行ない、チームワークの強化などを行ってきました。
2019年からは、社内研修では得られないモノを求め、2018年に入社した高卒社員2名と採用担当候補者を当社の一般公開セミナーに参加させています。
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色々な人と交流することは、社会人として "大切な経験"
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当社の一般公開セミナーは荷主企業や3PL企業、運送企業など様々な物流業界の方に参加して頂いています。初級者向け講座には高卒者など若手の参加者が集まることが多く、色々な人との交流があり、刺激を受けて帰られます。
吉田雅弘社長も、当社の一般公開講座の特徴を知り、東京の外部セミナーに参加することで、全国の人たちと交流ができる勉強会は、従業員を「魅力的な社会人に育てる」糧になると感じ、福島県からご参加いただいています。
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物流センター新設も、会社の "未来" への投資
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鏡石物流センター(増設・2019年11月完成予定) |
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須賀川東部運送では、福島県岩瀬郡鏡石にある鏡石倉庫を増設し、名称も新たに「鏡石物流センター」とし、新設の鏡石営業所として営業を開始します。鏡石営業所では、新たなポストを用意することで、社員のモチベーションアップや、意欲ある社員のステップアップをはかる考えです。事業拡大に伴い、「高卒・中途採用や人財育成によりいっそう力を入れていきたい」と吉田雅弘社長は語ります。 |
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周囲30km圏内の方に「須賀川東部運送」を知ってもらう
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第2新卒者や中途入社採用にも積極的な吉田雅弘社長。広報活動の一環として、地元ラジオ局のラジオCMにもチャレンジ。車社会の福島県においてラジオCMの効果は高い。まずは須賀川東部運送本社を中心に周囲30km圏内の方に「須賀川東部運送」という名前を知ってもらうという目標を掲げています。
地元の方々に会社を知ってもらうことで、従業員をはじめ、これから入社してくる仲間(高卒者・中途採用者)が ”会社に誇りを持って働いてもらいたい"と考えています。
様々なアイディアを有言実行してきている吉田雅弘社長。「魅力的な社会人を育てる」という目標に向かって常に前進しています。 |